DVD は見れるがブルーレイは見れないのはなぜですか?

DVD は見れるがブルーレイは見れないのはなぜですか?

Aestiquoは、ポータブルエンターテイメント機器の専門メーカーとして、PDシリーズDVDプレーヤーを通じて高品質な動画体験を提供しています。しかし多くのお客様から「なぜDVDは再生できるのにブルーレイ(BD)は再生できないのか」というご質問をいただきます。この記事では、光ディスクの物理構造や読取り技術の違いを詳しく解説し、Aestiquo製品の仕様がなぜBD非対応になっているのかをご説明します。

光ディスクの進化:DVDからブルーレイへの飛躍

1996年に登場したDVD(Digital Versatile Disc)は、従来のCDに比べて約7倍のデータ容量(片面4.7GB)を実現し、映画のデジタル化を大きく推進しました。しかし2006年に登場したブルーレイディスク(BD)は、これをさらに飛び越えて片面25GB(BD-50では50GB)の容量を実現し、4K解像度やハイレゾ音声の記録を可能にしました。この飛躍的な進化は、レーザー波長データ記録密度の劇的な改良によるものです。

仕様 DVD ブルーレイディスク(BD)
データ容量(片面) 4.7GB 25GB(BD-50で50GB)
レーザー波長 650nm(赤色) 405nm(青色)
トラックピッチ 0.74μm 0.32μm
動画圧縮方式 MPEG-2 H.264/MPEG-4 AVC、HEVC(H.265)

1. レーザー波長の違いが読取り可能なディスクを決定する

DVDプレーヤーは650nmの赤色レーザーを使用してデータを読み取りますが、ブルーレイプレーヤーは405nmの青色レーザーを採用しています。波長が短いほど、ディスク表面の微細なピット(情報の記録単位)をより正確に識別できるため、同じ面積により多くのデータを記録できます。

JEITA(日本電子情報技術産業協会)の光ディスク規格によると、この波長差がディスクの互換性を根本的に断ち切っています(JEITA光ディスク規格)。

Aestiquo PDシリーズの光学ピックアップは、赤色レーザー専用に設計されています。青色レーザーを受けることができる受光素子や、波長に合わせた対物レンズを搭載していないため、BDの読取りは物理的に不可能です。

2. データ層の構造が記録容量を左右する

DVDとBDのもう一つの大きな違いはトラックピッチ(データが螺旋状に並ぶ溝の間隔)です。DVDのトラックピッチは0.74μmですが、BDは0.32μmと約半分に縮小されています。

さらにBDではピットの大きさも約0.14μmと微細化されており、これにより単位面積当たりのデータ密度が格段に向上しています。

Aestiquo PD156の取扱説明書には明記されていますが、当社の製品はこの微細なトラックを読み取ることができる高精度の位置決め機構を搭載していません(Aestiquo PD156取扱説明書 3章)。

Aestiquo PDシリーズのBD非対応理由:ハードウェアとソフトウェアの制約

1. 光学ピックアップの物理的制約

Aestiquo PDシリーズに搭載されている光学ユニットは、DVD/CD専用の部品で構成されています。BD読取りに必要な青色レーザーダイオードや、短波長に最適化された対物レンズを搭載していないため、BDディスクを挿入してもレーザーがピットを認識できず、「ディスクを認識できません」と表示されます。

2. デコーダチップの機能制限

動画圧縮方式の違いも大きな要因です。DVDは主にMPEG-2方式で圧縮されていますが、BDではH.264/MPEG-4 AVCHEVC(H.265) といった高度な圧縮方式が採用されています。

Aestiquo PDシリーズのデコーダチップはMPEG-2のみに対応しており、BDのコーデックを処理することができません。

3. 製品設計の理念に基づく選択

AestiquoのPDシリーズは、ポータビリティと低消費電力を重視した製品ラインナップです。BDドライブはレーザーモジュールや冷却機構が必要で、消費電力とサイズが増加します。

当社はユーザーが「どこでも手軽に動画を楽しむ」というニーズに応えるため、BD機能を搭載せずにバッテリー持続時間と携帯性を最適化しています。

よくあるご質問(Q&A)

Q1: BD-R(書き込み可能ブルーレイディスク)でも再生できませんか?

A1: いいえ。BD-RやBD-REなどの書き込み型ディスクも、読取り原理はプレス済みBDと同じです。Aestiquo製品は青色レーザーを搭載していないため、どのタイプのBDも再生できません。

Q2: ファームウェアアップデートでBD再生が可能になることはありますか?

A2: 残念ながら不可能です。BD再生にはハードウェア(青色レーザーユニットや高性能デコーダ)が必須であり、ソフトウェアの更新だけでは対応できません。

Q3: DVDよりも高画質な動画を楽しみたい場合はどうすればいいですか?

A3: Aestiquoプロジェクターシリーズをご検討ください。多くのモデルがHDMI入力を搭載しており、ブルーレイプレーヤーやストリーミングデバイスと接続すれば4K画質のコンテンツも楽しめます(Aestiquoプロジェクター製品ページ)。

Aestiquo DVDプレーヤーの最適なご利用方法

Aestiquo PDシリーズは、DVDやCD、USBメモリに保存された動画/音楽ファイル(MP3、MPEG-4等)を高品質で再生できます。特にPD156は180度回転可能なディスプレイを搭載しており、車内や旅行先でも手軽に使用できます。

現在、公式サイトではポータブルDVDプレーヤーの特別キャンペーンを実施中です(便携式DVD播放器促销信息)。

光ディスク技術の進化は驚くべきものですが、それぞれのフォーマットには固有の技術的制約があります。Aestiquoは、お客様のニーズに合わせた製品を提供するため、機能とポータビリティのバランスを慎重に検討しています。

今後も最新技術を取り入れた製品ラインナップを拡充していきますので、ぜひ公式サイトやSNSをフォローしていただきますようお願いいたします。

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